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クレカ積立の上限が月10万円になります。

クレカ積立の上限が月10万円になります。
www.watch.impress.co.jp
現在は、ほとんどの証券会社がクレジットカードでの積立投信の上限額を5万円に設定しています。
金融商品取引法金融商品取引業等に関する内閣府令では、証券会社がクレジットカード決済等により金融商品を販売するとき、「同一人に対する信用の供与が十万円を超えることとならないこと」という制限が課されています。条文上は10万円まで可能ですが、実際にはクレジットカードの決済日から支払日までに1か月以上の期間がかかるので、1か月あたりの上限を5万円にしているのです。
詳しくは、以前に投稿しました。
pixiu2023.com
現在の規制の下では、新NISAのつみたて投信の上限額(年120万円)を毎月均等に積立てようとすると、全額をクレジットカードで決済できません。これが不合理であるということは、新NISAの概要が発表されたときから指摘されていました。
この度、内閣布令が改正され、2023年3月31日から施行されることなりました。改正後の内閣府令148条2号では「前号の有価証券の売買をした月におけるその個人の同号の対価に相当する額の総額が十万円を超えることとならないこと」としており、総額10万円までではなく、1か月あたり10万円までに制限が緩和されることになりました。
金融庁のウェブサイトでは、昨年12月19日に改正案を公開し、パブリックコメントを募集していました。
www.fsa.go.jp
パブリックコメントとコメントに対する金融庁の考え方が3月8日に公表されています。
www.fsa.go.jp
パブリックコメントでは、NISAの成長投資枠も合わせた上限額(年360万円)に合わせて、1か月あたりの上限を30万円までは認めるべきという意見もありました。これに対して、金融庁は「過当取引等による投資家保護上の問題が生じるおそれがある」という理由で「慎重な検討が必要」としています。
また、「新制度の月額上限が定められたときに併せて改正すべき内容だったと思う」というごもっともな意見に対して、金融庁は「貴重なご意見として承ります」としてます。
ところで、パブリックコメントは「6の個人及び団体より延べ15件」しかなかったようです。個人投資家には影響が大きいですし、ブログやSNSではだいぶ話題になっていましたから、パブリックコメントが15件しか集まらなかったというのは少ないです。今後も制度の改正に関してパブリックコメントを募集するようなことがあれば、ネットの声を金融庁に届けるような動きをしたほうがよいのでないかと思いました。