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「投資用マンションを買って売却するまでの顛末」

はてな匿名ダイアリーで、投資用マンションを購入した方の体験談が話題になっていました。
anond.hatelabo.jp
資産形成セミナーをきっかけに(おそらくワンルームの)投資用マンションを2000円で購入したものの、ローンの返済が負担になり、900万円で売却した、とのことです。投資用ワンルームマンションの典型的な被害です。
投資用ワンルームマンションは、

  • 減価償却による節税を考慮しても毎月のローンの返済が負担になります。購入時点ではローンの支払いに問題がなくても、ライフイベント(転職、病気、妊娠・出産等)を機に支払いが難しくなるおそれがあります。
  • 個人年金代わりにするのであれば、最初から個人年金を契約した方がましです。
  • 将来的に日本の不動産価格が上昇することを期待しているのであれば、不動産投資信託を購入すればよいです。

という理由から基本的には手を出すものではありません。
ほぼ詐欺みたいなものではありますが、現実に物件の取引はしていますし、営業担当者が事実に反する説明をしているわけではありませんから、詐欺とまではいえません。結局、ローンの支払が原因で家計のキャッシュフローがまわらなくなり、自己破産を選択せざるを得なくなる方もいます。

不動産Gメンの動画とか見るとマンションまるごと一棟買っちゃって身動き取れなくなってる人とかがいて、自分はまだ親にも恵まれたのもあり精算できてラッキーだと思った。

投資用マンションを買って売却するまでの顛末

こういう動画は、購入してから自分を慰めるために見るものではなく、購入する前に勉強するために見るものです。この方も、不動産Gメン滝島や五十嵐美穂「愛のお説教部屋」を見ていれば、この物件を購入することはなかったでしょう。
私自身は、今のところ不動産投資に手を出すつもりはありません。不動産投資で利益をあげるためには、自分自身の足で物件を探し、業者や銀行と交渉し、購入後も自分自身で手を動かして物件を管理する必要がありますが、本業が多忙なため副業にそこまでの時間と労力を割くことができません。しばらくの間は投資信託と株式に専念します。

2023年7月の運用状況

証券口座を開設してから、毎月月末に運用状況を記録しています。
積立投信をしているからには短期間の株価の値動きは気に留めるべきではないということは頭では理解していますが、実際に株価の値動きから目をそらし続けることは無理です。
2023年7月31日時点の状況は、次の通りです。

2023年7月の米国株の値上がりのおかげで、現在の収支はほぼトントンです。7月半ばには一時的に収支がプラスでした。収支がプラスになるのは2022年1月以来のことで、2022年の厳しい状況の中で耐え偲んだ甲斐があったと喜んでいました。
景気後退が懸念されているようですが、株価が下落したときには、積立初期に株価が下落するのはチャンスと考えて毎月の積立を続けていくつもりです。

「10万円を投資に使おうと思うんだが、」

はてな匿名ダイアリーで、10万円を投資に使うのであればどうすればよいかという投稿が話題になっていました。
anond.hatelabo.jp
私ならば、今からでもNISA口座を開設し、2023年末までの間に現行NISAの積立NISAに全額突っ込むことを勧めます。ファンドはS&P500がよいと思いますが、リスクをおさえたいのであれば全世界や全先進国でもよいと思います。その後は20年間放置します。
個別株は勧めません。10万円では取引の方法が非常に限られてしまいますし、短期でやるにしても、中長期でやるにしても、事前にそれ相応の勉強をしないと結果を残すのは難しいです。「投資弱者」を自称する方がいきなり個別株に手を出すのはどうかと思います。
はてな匿名ダイアリーでは、10万円だけ投資しても意味がないのではないかとも指摘されています。それはそうなのでしょう。まともな金銭的な利益を得ようとするのであれば、10万円ではまったく足りません。
ですが、少額でもリアルマネーを突っ込んで株式市場に参加することで、投資に対する意識はがらっと変わります。おそらくこの投稿者は投資の知識はないけれど、投資に漠然とした関心はあり、そうはいっても何から手をつけたらよいのか検討がつかない方ではないでしょうか。そうでなければ、こんな投稿をしないでしょう。こういう方が身銭をきって投資をすれば、確実に知識が増えます。10万円といえどもインデックスファンドにリアルマネー突っ込み、日々の値動きを目にすることで、指数の値動きの背景にはどのようなニュースが関連しているのか、指数はどのような個別株で構成されているのか、それらの個別株はどのような値動きをしているのか、その値動きの背景にはどのようなニュースがあるのか等を自分の頭で考え、否応なしに経済や投資に関して勉強することなります。
それに、株式市場にいる人間の感情は、株式市場にいなければ体験できません。株式市場にいれば、2022年のように株価が暴落しているときに、市場にいる人間がどのような感情に直面するのか、長期間保有すれば儲かる(可能性が高い)のがわかっているのに多くの市場参加者がそれを実践できないのはなぜか等を身をもって体験することになります。
このような知識や体験を得て、今後も投資をするのか、投資をするのであればどのような投資をするのかを自分の頭で考えるきっかけになるのであれば、10万円を投資する価値は十分にあると思います。

「妻がFX投資詐欺で数千万詐取されたよ」

はてな匿名ダイアリーで投資詐欺の被害にあったという投稿が話題になっていました。
anond.hatelabo.jp
投稿は、

  1. Facebookの広告から友達に追加した人物から、LINEグループに招待された。
  2. グループの「先生」からFXを勧められ、「先生」が提供するプラットフォームで取引を始めた。
  3. 「先生」の指示に従って取引をすると、システム上は数千万円の利益がでているように見えた。
  4. 「先生」の指示で原油の取引をすると、決済時に決済額の全額が取引口座に入っていないと「違約金」を支払われなければならないとの説明を受け、決済額を支払った。
  5. おかしいと思い、「先生」の会社の所在地を訪れると、まったく関係がない会社だった。

という内容でした。SNS等をきっかけとした投資詐欺の典型的なパターンです。数日前に話題になっていた「投資女子」も、このパターンを参考にしたと思われます。
pixiu2023.hatenablog.jp
弁護士が介入すれば、回収できる可能性はなくはないでしょう。とはいえ、投稿者も認識している通り、着手金に見合った結果が得られるのかという問題はありますので、よくよく弁護士と相談したほうがよいと思います。

NASDAQ100がリバランス

NASDAQがリバランスをすると報道されています。
www.bloomberg.co.jp
詳しい方法は、NASDAQが公開した文書で説明されています。
一部では「異例」とも報道されていますが、イレギュラーな対応ではなく指数の算出方法に予め規定されており、前例もあるようです。
今回のリバランスで、MicrosoftApple、alphabet(Google)、AmazonNvidia、Teslaといった時価総額上位の大型ハイテク株のウェイトが減らされます。時価総額加重平均と構成比率が整合しないことなりますが、NASDAQ100はそういうもののようです。現在でも時価総額加重平均と構成比率は整合していません。


レバナスに結構な金額をつっこんでいるのに知りませんでした。
今回のリバランスで大型ハイテク株の成長を取り逃がしてしまうのではないか、とも言われています。ですが、変更される構成比率からすると、指数に与える影響は限定的と思われます。私は、当分の間は今まで通りレバナスへの毎月の積立を継続するつもりです。